近年デザインや写真の世界でも注目を集め始めたドライフラワー。
ずっと昔から好きで、ドライフラワーをお店で扱い始めてもう6~7年になります。
主にインテリアに愛好されるドライフラワーですが、実は趣味としても楽しまれるようになってきました。
ただの枯れた花と思われていた時代はとうに過ぎ去り、あまりお金のかからない趣味としてもスポットライトを浴びています。
目次
どうしてドライフラワーがいいの?ドライフラワーのプロが語る、生花には無い魅力とは?
生花と比べて絶対にドライフラワーのほうが優れていると断言出来るポイントは、維持力の高さです。
既に枯れてしまっていますので、交換の手間がかかりません。
植物ですから、当然強い衝撃や長時間雨風に晒されるといった悪環境には弱いものの、それは生花も同じ。
基本的に雨風しのげる屋内で、誰の手にも触れられず放置していれば年単位で楽しむ事ができます。
ドライフラワーを瓶の中に入れたアレンジメントなどが好まれるのには、悪環境による劣化を防ぐという目的もあるんです。
生花だってそのまま枯れればドライフラワーになるんだから、同じ事じゃん。
と思う方もいるかもしれませんが、それは違います。
まず枯れることを見越したアレンジメントをして販売されているわけでもないので、乾燥後も美しさをキープ出来るわけではないという点。
そして基本上を向けて飾られる生花は、水分が下に流れていき、重力も下に働いている為、ドライすることを目的としたものよりもルックスが一回り二回り軽減されてしまう点。
そして、ドライフラワーとしての見栄えに耐えられるお花は限られているという3点です。
このお花がドライフラワーに向いているよ。という話は以前もこのブログで綴りましたが、ドライフラワーにしたあとも綺麗な品種というのは意外に少なく、乾燥に向いていないお花をドライにするには技術や知識も必要になってきます。
ドライフラワーは長持ちするので、お金がかからない。
ドライフラワーは生花よりもお金がかからないということは、維持力が高いという観点からご理解いただけるかと思います。
切り花を美しく保つ場合、栄養液を水にいれたりして維持しますが、それでも持って数日程度。
一方のドライフラワーは優しく扱えば年単位で楽しめます。
日本では物の大量消費時代を超え、一つ一つの物を無駄にしないように、無駄な物を持たないように、との進んだ考え方が芽生え始めているため、お花のスタンダートが生花からドライフラワーへと移っていく可能性も今後あるかもしれません。
材料にドライフラワーとハーブを使用した石鹸の試作品を作ってみました
大阪にある系列店の体験メニューをもう少し増やしたいなと思い、『ドライフラワーハーブソープ』という新アイテムのプロトタイプを製作しました。
ベースの石鹸素地は100%自然由来のもの。おなじみのクリスタルソープバーよりもステアリン酸の含有量が多い透明感の無い真っ白な素地。キリッとした真っ白で清潔感あるベースと、儚いドライフラワーのコントラストがgood balance。良きです。
織り込むハーブは当店でハンドメイド。ローズペタルを中心に、レモングラスやアールグレイ、ユーカリやドライミントなどを使用。
とりあえず試作段階では、黄色メインのタイプと赤色メインのタイプ2種類を制作しました。
レッドハーブを閉じ込めた、ピンクっぽい作品の方が個人的には気に入っています。
リリースについてはまだ未定ですが、2018年は原点に立ち返りドライフラワーを中心とした体験ラインナップにする予定。
今では終了しているアロマフラワーボトルや、ドライフラワーランプ、ドライフラワーアクセサリーといった懐かしの体験もアップグレードして復刻するかもしれません。
みなさんもこの機会に、ドライフラワーを趣味として初めてみてはいかがでしょうか。
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LITA
当店は名古屋の本山にて、ドライフラワーを初めとして、アクセサリーや食器など様々な物作り体験を開催中。
みなさまのご予約お待ちしております!